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reCAPTCHAエンタープライズ版はシークレットキーが表示されない?原因と対策を徹底解説!

reCAPTCHAのシークレットキーが表示されない?原因と対策を徹底解説!

はじめに

ウェブサイトのスパム防止に大きな効果を発揮する「Google reCAPTCHA」。WordPressや他のCMS、カスタムサイトでも導入が進んでいます。しかし、いざ導入しようとしたときに「シークレットキーが出てこない!」というトラブルに直面することがあります。
この記事では、そんな「シークレットキーが表示されない」原因とその解決策を徹底解説します。特に、reCAPTCHA Enterpriseと通常版(v2/v3)の違いについても触れ、実際の手順まで詳しく解説します。


1. reCAPTCHAの基本と「シークレットキー」とは?

まずは、reCAPTCHAの基本的な仕組みと、「シークレットキー」の役割をおさらいしておきましょう。

◾️ サイトキーとシークレットキーの違い

  • サイトキー
      フロントエンドで利用する公開キー。ユーザーのブラウザ側でトークンを取得するために使用されます。

  • シークレットキー
      サーバー側で利用される非公開キー。取得したトークンをGoogleのAPIで検証する際に必要です。

通常、GoogleのreCAPTCHAを導入する場合、この2つのキーを取得し、ウェブサイトに設定することで動作します。


2. シークレットキーが表示されない理由

「reCAPTCHAのシークレットキーが見つからない」「表示されない」というトラブルが発生する場合、以下のケースが多いです。

◾️ ケース1:reCAPTCHA Enterpriseを使っている

reCAPTCHAには「通常版」と「Enterprise版」があります。Enterprise版は大企業向けに設計されており、シークレットキーが存在しません。代わりに、APIキーサービスアカウントを使って認証します。

◾️ ケース2:管理画面の場所を間違えている

通常版とEnterprise版の管理画面が異なるため、誤ってEnterprise版のダッシュボードに入っていると、通常のシークレットキーは表示されません。

◾️ ケース3:Googleアカウントが間違っている

複数のGoogleアカウントを利用している場合、reCAPTCHAを設定したアカウントとは異なるアカウントでログインしてしまうことがあります。


3. reCAPTCHA Enterpriseと通常版(v2/v3)の違い

◾️ 通常版(reCAPTCHA v2/v3)

  • 無料プラン(10,000回/月まで)

  • サイトキーとシークレットキーが発行される

  • WordPressや他のCMSへの簡単な統合が可能

  • v2はチェックボックス形式、v3はスコアベースの自動判定

◾️ Enterprise版

  • 大規模な法人・サービス向け

  • サイトキーはあるが、シークレットキーはなし

  • サーバー側でのトークン検証にはAPIキーやサービスアカウントを使用

  • Google Cloud Consoleを通じて管理される

  • 従量課金制(無料枠はなし)


4. シークレットキーが表示されない場合の確認手順

手順1. ダッシュボードを確認

通常版のreCAPTCHAダッシュボードにログイン
https://www.google.com/recaptcha/admin
Enterpriseのダッシュボードではなく、通常版のreCAPTCHA登録画面から確認しましょう。

手順2. プロジェクトの確認

対象となるドメインが登録されているプロジェクトを選択し、「キー」情報を確認します。
サイトキーとシークレットキーの2つが表示されているかを確認。

手順3. アカウントの確認

間違ったGoogleアカウントでログインしていないかを再確認します。


5. 具体的な解決策

通常版(v3/v2)を再登録する

どうしても見つからない場合は、新規でサイトを登録しなおすのが手っ取り早い方法です。

  1. 通常版reCAPTCHAの登録ページにアクセス
    https://www.google.com/recaptcha/admin/create

  2. 必要情報を入力

  • ラベル(任意)

  • reCAPTCHAタイプ(v3 or v2)

  • ドメイン名(例:example.com)

  • オーナーのメールアドレス

  • 利用規約の同意にチェック

  1. 登録完了後、サイトキーとシークレットキーが表示される

 Enterprise版から通常版に切り替える

誤ってEnterprise版を選んでしまった場合は、通常版のreCAPTCHAに切り替えて新たに登録します。


6. よくある質問(FAQ)

Q1. シークレットキーはどこで管理するのが安全?

 公開するHTMLやJavaScriptに含めないようにし、WordPressなどサーバー側の設定ファイル(非公開ディレクトリ)で管理します。

Q2. 無料で使えるのはどこまで?

 通常版のreCAPTCHA v3/v2は10,000回/月まで無料。Enterprise版は従量課金。

Q3. Contact Form 7でreCAPTCHA v3を導入する方法は?

 管理画面 → 【お問い合わせ】→【インテグレーション】→reCAPTCHAでキーを設定すればOK!


7. まとめ

「reCAPTCHAのシークレットキーが出てこない!」という悩みのほとんどは、

  • Enterprise版と通常版の混同

  • 管理画面の操作ミス
    が原因です。
    通常版のreCAPTCHAを利用すれば、キーの取得と設置はとても簡単!
    難しく感じたら、まずは通常版(v3)から導入し、徐々にスパム対策の精度を高めていきましょう。


【おまけ】無料で始めるreCAPTCHAのおすすめ設定

  • WordPressならContact Form 7やElementorのインテグレーション機能を活用

  • フォームに自動でスパムフィルターが働くので、ユーザー体験を損なわない

  • 月10,000回までは無料で運用可能!

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