外部フォームを自社サイト(ドメイン)内に埋め込む方法 2025.05.13外部フォームを自社サイト(ドメイン)内に埋め込む方法顧客からの問い合わせや申し込みを受け付ける際、Googleフォームや企業提供の専用フォームシステムなど、外部のフォームサービスを利用するケースは少なくありません。しかしそのまま外部フォームに遷移させてしまうと、ユーザーに「別サイトへ飛ばされた」という印象を与え、離脱につながる恐れがあります。そこで、本記事では、例えば Googleフォームのような外部のフォームを、自社サイトの一部として自然に表示させる方法をご紹介します。特にWordPressサイト運営者向けに、設定方法やメリット・デメリット、運用上の注意点も解説します。目次1 WordPressに外部フォームを埋め込む方法1.1 1. 固定ページを作成1.2 2. iframeで外部フォームを埋め込む2 スマホ表示やスクロール問題への対応3 埋め込みのメリット3.1 1. ページ移動がないため、ユーザーが離れにくい3.2 2. デザインが崩れにくい3.3 3. URLを共有・計測しやすい4 デメリットと注意点4.1 1. iframeの中身は操作・取得できない(クロスドメイン制限)4.2 2. 高さ調整が難しい4.3 3. SEOには影響しない5 活用例と応用6 まとめWordPressに外部フォームを埋め込む方法1. 固定ページを作成まず、WordPressの管理画面から新しく固定ページを作成します。たとえば、「お問い合わせフォーム」として /contactfrom/ というURLを設定します。2. iframeで外部フォームを埋め込む固定ページの本文に、以下のようなHTMLブロックを記述します。html<style> body { margin: 0; padding: 0; overflow-x: hidden; } .iframe-wrapper { width: 100%; height: 3000px; overflow: hidden; } iframe#iframeForm { width: 100%; height: 100%; border: none; display: block; } </style><div class=“iframe-wrapper”> <iframe id=“iframeForm” src=“フォームURL” scrolling=“no” onload=“window.scrollTo({ top: 0, behavior: ‘smooth’ });”> </iframe> </div>これにより、自社のページ(例:https://www.example.com/contactfrom/)上で、上記の外部フォームをそのまま表示できます。スマホ表示やスクロール問題への対応iframeを使用すると、特にスマートフォン表示時に以下のような課題が出ることがあります:スクロールが「引っかかる」感じがする確認画面に遷移した際に、ページ下部が表示されてしまうこれらは、CSSとJavaScriptの工夫で回避できます。たとえば iframe の高さを余裕をもって指定し、onload イベントでページを最上部に戻すようにすれば、ユーザー体験は大きく改善します。埋め込みのメリット1. ページ移動がないため、ユーザーが離れにくいリンクで外部フォームへ遷移させる場合、「別サイトに飛ばされた」と感じたユーザーが離脱するリスクがあります。しかしページ内にフォームを表示することで、サイト内で完結している印象を与え、安心感と一貫性を保てます。2. デザインが崩れにくい外部フォームをポップアップなどで開く場合、スマートフォンでの動作が不安定になることがあります。iframeでページに常設することで、レイアウト崩れを防ぎ、全体のデザインとの統一感が保てます。3. URLを共有・計測しやすい例えば /contactfrom/ という自社内のURLであれば、Google AnalyticsやGA4などでのアクセス分析や目標設定も簡単です。マーケティングや広告連携でも有利になります。デメリットと注意点1. iframeの中身は操作・取得できない(クロスドメイン制限)外部サイトである以上、iframe 内の内容(フォームの状態や入力内容)をJavaScriptで取得したり操作したりすることはできません。たとえば「送信完了後に表示を切り替える」といった動的処理はできない点に注意が必要です。2. 高さ調整が難しいフォームの確認画面や完了画面に遷移したとき、内容が変わっても iframe の高さは自動では変わりません。したがって、最初から「十分な高さ」(例:3000px)を指定しておく必要があります。3. SEOには影響しないiframe 内の内容はGoogle検索インデックスには含まれません。したがって、フォームの中にどれだけキーワードを含めてもSEOには貢献しません。あくまでユーザー体験の改善策として位置づけるべきです。活用例と応用以下のような用途において、今回の手法は非常に効果的です:資料請求フォーム(PDFダウンロードなど)学校・イベント・キャンプなどの申込受付外部業者が管理している安全なフォーム(自治体、旅行会社など)Googleフォームをブランディング内で使いたいときまとめ外部のフォームであっても、iframe を活用すれば自社ページ上に自然に表示させることができます。ユーザーからは「いつものサイトの中にあるフォーム」に見えるため、安心して入力が進められ、送信完了までの離脱を防ぐことが可能です。見た目の自然さと利便性を両立させるこの方法は、フォーム構築やページ誘導の改善において大きな武器になります。開発コストを抑えつつ、ユーザー体験を向上させたい場合には、ぜひ活用してみてください。 前の記事へ